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女性化乳房
- 監修
- 日本専門医機構認定
形成外科専門医
ティーズクリニック院長
田牧 聡志
女性化乳房について
<保険診療><自由診療>
550症例(過去6年間):
保険診療(乳腺切除)/250症例
自由診療(脂肪吸引)/200症例
女性の様に膨らんだ乳房を男らしいすっきりとした自然な胸の形態にします。
女性化乳房の手術には、保険診療(乳腺切除)と自由診療(脂肪吸引)があります。
女性化乳房とは、男性にもかかわらず乳腺が発達して女性の胸の形態(形状)となってしまうことです。
Tシャツ等を着ると、大きな胸が目立つことに悩んでいる男性が多く来院されます。女性の乳房の様に膨らんでしまう(女性化)ことから「女性化乳房」とも呼ばれます。
ティーズクリニックでは自費診療だけではなく保険診療(健康保険)での治療も扱っております。「女性化乳腺」、「女性化女房」と検索される場合もありますが、正しくは女性化乳房症(Gynecomastia)と言われます。
大きくは、乳腺組織が肥大している真性女性化乳房(True-Gynecomastia)と、乳房の脂肪組織が増大するものの乳腺組織の肥大はみられない偽性女性化乳房(Pseud-Gynecomastia)とを鑑別する必要があります。しかしながら、乳腺組織と脂肪組織がともに存在する混合性女性化乳房が実際には多いと思われます。
過去に筋トレをする方が筋力増強目的でステロイド(同化ホルモン)を内服している場合などの副作用として話題になったこともあります。
症例1:真性女性化乳房(保険診療)
症例2:偽性女性化乳房(自由診療)
分類
<乳腺組織に着目した分類>
◇真性女性化乳房(True-Gynecomastia)
母乳を作り出す「乳腺」という組織が増殖して胸が膨らむタイプ
思春期や更年期によるホルモンバランスの乱れや、肝臓などの内臓系の病気や薬が原因です。
◇偽性女性化乳房(Pseud-Gynecomastia)
乳腺組織の増殖はなく、「脂肪」組織によって乳房があるように見えるタイプ
太っている、または昔太っていたけれども痩せた方など、特に胸に脂肪が定着していることが原因です。
◇混合性女性化乳房(Mixed-Gynecomastia)
真性女性化乳房による乳腺の増殖と偽性女性化乳房による脂肪の増殖が混合して胸が大きくなるタイプ
原因
乳腺組織の肥大による真性女性化乳房では、最も多い原因としては「思春期や更年期によるホルモンバランス乱れ」ですが、「肝臓等の内臓系の疾患」や「薬剤性によるもの」も認めます。太ったことによる脂肪の沈着である偽性女性化乳房は、上記の異常が認められずに胸の形態だけが女性化したものとされます。
真性女性化乳房の中でも、遺伝性女性化乳房症はエストロゲン過剰により発症します。(当院ではエストロゲン検査も可能となっております。)
診断
真性か偽性か、簡単に診断するポイント
【真性女性化乳房】乳腺が肥大し固い印象の乳房です。(しこりがあるように感じる場合もあります。)
【偽性女性化乳房】乳房全体が柔らかい場合です。(しこりはわからないことが多いようです。)
※ 既往歴(今までの病気やケガ)や薬物使用の内容を確認し、採血検査(女性ホルモン等も含みます)や画像診断(超音波検査やMRI)を行います。
※ 片側の場合には、非常に稀ですが男性の乳がんも考慮する必要があります。
治療
治療は、原則手術となります。ティーズクリニックは、形成外科専門医によるクリニックですので、形成外科に特有な「真皮縫合」を用いて縫い合わせて行きます。
女性化乳房への手術リスク
手術ですからリスクも伴います。
①乳腺切除
皮下血腫(皮下出血)、乳輪皮膚部分壊死(稀)、肥厚性瘢痕
予防として、創部より排液管(ドレーン)を1~2日間を留置する必要があります。
②脂肪吸引
皮下出血、肥厚性瘢痕
参考
<病態生理>(MSDマニュアルより引用)
- 太っていたがダイエットしても乳房が出てしまっている方
- 乳輪部が出てしまっていてシャツに擦れてしまい痛みがある方
- 保険診療なのか自費診療なのか、自分では判断が付かない方
- 日本専門医機構形成外科専門医による診療をお探しの方
- 日本美容外科学会(JSAPS)認定専門医による診療を希望される方
女性化乳房に関する当院の
- 2021年手術件数は88件
- 2021年の手術件数は保険診療(56症例)・自由診療(32症例)併せて72件でした。(2021年12月現在)
当院は東京は錦糸町にて女性化乳房の手術を真剣に取り組んでおります。
- 日本専門医機構形成外科学会専門医施設(専門医2人が所属)
- 保険診療では、経験豊富な形成外科専門医が行う乳腺切除は安心です。
自由診療の脂肪吸引は非常に危険な手術ですので、形成外科専門医の資格に加え、日本美容外科学会(JSAPS)専門医であり、日本美容医療協会(JAAM)正会員で共済に加盟している当院が安心です。
- 保険診療が可能
- 真性女性化乳房の場合は、乳腺に対して切除を行う乳房切除術が保険診療適用となります。乳腺の状態を、触診、超音波検査、MRI等の画像診断や採血検査で診断します。
(MRIは、提携先クリニックでの撮影となり放射線科専門医の診断となります。)
- 全身麻酔および24時間ホットライン
- 脂肪吸引および乳房切除(自由診療)の場合、当院では全身麻酔を専属の麻酔科専門医にお願いしています。全身麻酔の場合、入院に近い状態(提携ホテル:ロッテシティホテル錦糸町泊)で管理が可能ですので、安心して手術を受けることができます。全身麻酔術後には24時間のホットラインが設定されますので、直接、院長と話すことが可能となります。
- 提携ホテル宿泊可能(医療スタッフの同時宿泊)
- ご希望により、術後には入院に近い状態で提携ホテルであるロッテシティホテル錦糸町への宿泊が可能です(別途1万円程度)。状況に応じて、医療スタッフ(医師・看護師)が同じフロアの部屋に宿泊致します。(提携先以外の宿泊の場合、スタッフの宿泊はございませんが、24時間ホットラインの設定はございます。)
各施術法のご案内
保険診療 | ![]() 乳輪下縁を切開し乳腺を摘出します。(超音波検査およびMRI等の画像診察の上で確定します。) 皮膚切開は乳輪の大きさは、乳輪の直下に2-3cm程度です。 乳腺は比較的しっかりとした膜につつまれているので、その周囲を剥離するように切除していきます。 |
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3割自己負担 |
脂肪吸引 | ![]() 乳腺以外の部位に脂肪沈着が認められる方への適応となります。 料金は①乳輪周囲φ5cm程度(脂肪切除:\250,000)、②乳輪周囲φ10cm以内、③乳房周囲φ15cm以内、⓸乳房周囲φ20cm以内、⑤脇までの範囲φ20cm~、の場合で異なってきます。 乳房の両脇に上下2か所(計4か所)の切開し、切開はそれぞれ7-8mm程度です。 |
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¥495,000〜 |
乳房切除 | ![]() 乳房が下垂している方への適応となります。 乳房下縁を基準に乳房を切除します。下垂が強い場合は、乳輪を適正な位置に移動することが必要になります。 その場合。切開は乳輪部にも及びます。 |
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¥550,000〜 |
施術の流れ
ご予約
電話もしくはウェブで
診察の予約をしてください。
0120-853-878
術前診察
乳房の肥大が、乳腺によるものであるか(真性)、脂肪沈着であるものか(偽性)、それとも乳腺と脂肪の両方によるものか(混合性)、を触診および画像診断(超音波検査やMRI撮影)を行い、性状や大きさを確認して行きます。
保険診療:乳腺切除
乳腺が肥大している場合のみ、保険診療を適応させて頂きます。
自由診療:脂肪吸引
脂肪が沈着している場合は、自由診療となります。
術前検査
保険診療:乳腺切除
術前に必要な採血検査(感染症検査、血算・生化学検査)を行います。
自由診療:脂肪吸引
(手術予定日が決まった後)全身麻酔用の術前検査を提携医院にて行っていただきます。
手術予定日の1週間前までに済ませるように日程を調整して頂きます。
※ COVID19(新型コロナウイルス感染症)へのPCR検査は、手術予定日の数日前に当院にて行います。
手術説明
保険診療:乳腺切除
超音波診断やMRI検査の結果を説明し、手術の合併症やリスクを説明します。
自由診療:脂肪吸引
術前検査の結果を説明し、手術及び全身麻酔の合併症やリスク説明します。
デザイン
保険診療:乳腺切除
術前写真の撮影の後、乳輪下縁に2-3cmの切開線をデザインします。
自由診療:脂肪吸引
術前写真の撮影の後、脂肪の厚さや皮膚の形態を考慮してデザインを描いてきます。
手術
保険診療:乳腺切除
しっかりと局所麻酔を行い、手術が開始されます。
乳腺の大きさに応じて、排液管(ドレーン)の形状(自然排出タイプ・持続吸引タイプ)を選択し留置します。
自由診療:脂肪吸引
日本専門医機構麻酔科専門医による全身麻酔を行った後、吸引量に応じた十分な量のtumescet法により局所麻酔も行い、手術が開始されます。乳房周囲の吸引以外にも、乳房外側から脇の下に伸びる弛み(図参照)も、できる限り吸引を行います。

術後処置
保険診療:乳腺切除
自己処置や痛みをできる限り無くす様にドレッシング材(フィルム)による処置を行います。
自由診療:脂肪吸引
吸引した乳房皮膚が下がってしまわないように、体に巻き付ける様にしてテーピングを行います。更に圧迫として包帯を巻きます。(術翌日から1か月間:専用ベストの着用)
経過
腫れは1週間程度、内出血してしまった場合は気にならなくなるまで約2週間程度かかります。
シャワー・入浴は、翌日から可能です。
術後の経過として、術翌日、術後1週間、(術後2週間)、術後1か月、3か月、6か月となります。
症例写真
症例:真性女性化乳房
治療内容:乳房切除術。乳輪周囲を切開し乳腺を切除します。
リスク:出血、血腫
費用:保険診療
女性化乳房 真性症例1 乳腺切除(保険診療)
女性化乳房 偽性症例2 脂肪吸引(自由診療)
症例:偽性女性化乳房
治療内容:乳房周囲から乳輪下周囲へと脂肪吸引をおこないました
リスク:内出血
費用:495,000円+全身麻酔費用
女性化乳房 偽性症例3 脂肪吸引(自由診療)
症例:偽性女性化乳房
治療内容:乳房周囲からカニューレという吸引用の管を挿入し乳輪下周囲へと脂肪吸引をおこないました
リスク:内出血
費用:495,000円+全身麻酔費用
女性化乳房 偽性症例4 脂肪吸引(自由診療)
症例:偽性女性化乳房
治療内容:乳房周囲からカニューレという吸引用の管を挿入し乳輪下周囲へと脂肪吸引をおこないました
リスク:内出血
費用:495,000円+全身麻酔費用
女性化乳房 真性症例5 左側乳腺切除(保険適用)
症例:真性女性化乳房
治療内容:乳房切除術。乳輪周囲を切開し乳腺を切除します。
リスク:出血、血腫
費用:保険診療
よくある質問
料金表
自由診療
脂肪切除(5cm程度) | ¥385,000 |
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脂肪吸引 ※ | ¥495,000-¥660,000 |
乳房切除 | ¥550,000-¥880,000 |
乳頭縮小 | ¥198,000- |
その他 | ご相談ください |
※手術の内容によって料金が異なりますのでカウンセリング時にご相談ください。
※脂肪吸引の場合、直径により10cm以内、15cm以内、20cm以内、20cmより大きい、での基準になります。
※片側のみの手術を希望される方は上記の8割の金額となります
保険診療
乳房切除術(片側) | ¥18,120 |
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※病理検査料が別途かかります。
女性化乳房手術へのご理解
女性化乳房に対する手術には、保険診療と自由診療があります。では「保険診療と自由診療では何が違うのか?」と疑問にお答えします。
保険診療の対象となるのは、乳腺切除(保険手術名称:乳房切除術)のみとなります。
乳腺のみの真性女性化乳房の場合は病的と判断され乳腺切除を行うことが可能となります。乳輪の下半分を「)」状に切開して乳腺および乳管を切除して行きます。乳腺の周囲の脂肪は残ってしまいますから、場合によりクレーター状になってしまい醜い形状となってしまう方もいらっしゃるので注意が必要となります。
術後は乳腺部分に血液や浸出液の溜まりができないようにしっかりと固定を行っていきます。
自由診療では、乳腺切除および脂肪吸引のどちらの方法もあります。
乳輪の下半分を弧状に切開して行う乳腺切除が最も簡単な手術となります。
その他、目立ち難いように脇の下および胸の外側を4カ所ほど数mm切開して行う脂肪吸引です。直径により10cm以内、15cm以内、20cm以内、20cmより大きい脂肪吸引と分けて行っております。