症例6 切除術・左前腕部の瘢痕修正(自由診療)
20代女性の方、左前腕の自傷行為(根性焼き)の痕が醜いとのことで来院となりました。
いわゆる単純切除の代表的な症例です。
写真1.術前
熱傷跡が5カ所認めます。直径は最大φ15mm位でしょうか。
手関節付近の3つが7cm、肘寄りの2つが4cmです。
写真2.デザイン
手術解説:上図のごとく、この範囲を切除しました。なるべく目立たないように、小さく取っていきます。
写真3.術後3カ月
非常にきれいになっています。盛り上がっているのは、特殊な縫合方法(真皮縫合)で行ったためです。縫合部位の皮膚に緊張を与えないために、このようにしているのです。
写真4.術後6カ月
周囲に色素沈着様の赤みがありますが、経過とともに、肌色になって行くと思われます。
リスク:切除することで、痛みや出血を伴います。術後にも再度、瘢痕が生じる可能性がありますが、今回は経過を見て行き、内服薬などは用いませんでした。予期せぬひきつれが生じる可能性もあります。
料金:面積に応じて料金が決まります。単位面積あたりに√を用いて計算します。
この場合は、手関節周囲は切除することが困難場合があるので、単位面積が9㎠で、それ以外は単位面積は25㎠です。
計算すると、個々となります。
しかし、実際には状況に応じて臨機応変で少し割引するようにしています。
今回は、合計して計算しました。結果、最低金額の198,000円となりました。