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耳介形成術(立ち耳)症例6
耳介形成術(保険診療)
※症例5を参照にして用語を確認してください。
術前
手術解説:
20代前半の立ち耳の症例です。
術前の診察では、scapho-conchal angle が150度で立ち耳との診断となりました。
舟状窩ははっきりとしていません。耳輪脚の上行脚が平坦化していて、結果的にscapho-conchal angleが広くなり立ち耳が目立ちます。
特に左の写真では写真の角度により強調されていますが、凹凸が少なく立体感がない印象です。
術前デザイン
術前のデザインが上行脚の峰に沿って描かれていますが、対耳珠端からどの程度の位置で、軟骨をナイロン糸で固定するかを示しています。
手術1週間後
手術から1週間は、内出血を予防するためにボルスター固定(耳の溝に合わせてガーゼを固定する)を行っています。写真では既にボルスター固定は外されいます。形態は既に良好であり、立ち耳は解消され、舟状窩の溝が深く形成され、耳輪の上行脚がはっきりと浮き立っています。耳甲介腔も深くなっていることがわかります。
手術1ヶ月後
既に完成に近い状態です。しかしながら、この状態で引っ張ってしまうと固定のナイロン糸が外れてしまうと、元に戻ってしまうこともあります。まだ少し生活に注意が必要です。
※写真の撮り方で多少差があるように見えます。
手術後6ヶ月
左右差もなく、きれいな形態が出来上がっています。彫刻による遠近法の様な表現ですが、凹凸がはっきりして立体的な印象となっています。
術前と術後の比較
正面(前方)からの比較で、出てしまっている耳輪部が奥に倒れ込んで、すっきりした印象を与えています。
術後経過
症例:耳介形成術
リスク・副作用:内出血や痛みは必ず可能性があります。
内出血が耳介の変形(柔道耳)至ることもあるので注意が必要です。術後の固定ではしっかりとボルスター固定(耳の溝に合わせてガーゼを固定する)を行い、内出血による変形などを予防します。1-2週間程度は我慢です。
耳介形成術では、完全に左右対称にできない可能性もあります。
料金:保険診療です。